前にメリットをあげたのでフェアにデメリットもあげてみます。
私個人としては、海外で教えたことを後悔したことは全くありませんし、今でも機会を作ってまた行きたいと思っていますが、ハッピーハッピーだけではないのは当然!!
なので、どちらも理解しておくことは大事です。

デメリット① 学生が同一国籍

メリットでもあげましたが、デメリットでもあります。
同一国籍、同一言語の学生に教えていてすごく答えづらい質問が出た時…
「学生の言語で教えればいい」という逃げ道があり、多用する危険性があります。
日本語の上達を望むのなら、いかに日本語に触れるか、慣れるかは避けられないので、この手の逃げ道は学生にとっても教師にとっても危険です。
まさに悪魔のささやき〜

デメリット② 国内の日本語学校で働く時、経験として加算されない場合がある

国内日本語学校の求人の中には「国内の日本語学校で○年勤務」のように、海外の学校勤務歴は含まれないことがあります。
また、先々、主任になりたいと思った場合に「専任での勤務経験が3年以上」とあります。
字面上は証明ができるのであれば国内外の言及はありませんが、実際のところは国内の日本語学校の主任ならば、国内日本語学校での専任経験が好かれます。
やはり、海外の学校と日本の学校では学生の国籍ミックス度合いだけでなく、行事、スケジュール、学生の学習意欲とその対応…など、海外の経験だけでは実体験として理解しきれていないところが出てしまうためです。
もちろん、学校によっては経験した場所は全く気にせず、純粋に期間のみを求めるところもありますので、応募しようと思った時に確認してみるといいでしょう。

デメリット③ 日本の流行などに鈍感になる

いかにアンテナを張っていても、流行の移り変わりは早すぎて…
軽い浦島太郎状態、若い学生が相手なら、むしろ学生の方がよく知っているということも…(:3」z)
それこそ、日本の友達の話がわからない…というのもありますね。
別に知らなくても、学生の方が詳しくても、構わないと思いますが、そういうのが気になるという方は覚悟しましょう。
知らない場合、学生の反応が著しく悪くなる可能性があるので、いい逃げ方を見つけましょう笑

デメリット④ 資格試験を受けるのが大変

例えば、日本語教育能力検定試験!!
この試験は出願関係からアナログな方法を未だ貫いています…
そのため、人によっては申し込みのために帰国して、試験当日も帰国して…と、試験を受けるためだけに帰国が必要です。
もちろん、TOEICや諸外国語検定も国によっては開催すらしていませんから、仕事しながら資格取得を目指す人は、受験そのもののハードルが上がります。

デメリット⑤ 家族・友人のライフイベントに参加できない

物理的な距離があり、飛行機で移動するしかないので、冠婚葬祭のライフイベントに呼ばれなくなったり、間に合わなかったりすることがあります。
呼ばれないのは「遠いところからわざわざいいよ〜」なんて気遣いだったりもしますが、知らないところで終わっていた…と、フェイスブックで知るんですよね。
この日なら一時帰国も兼ねて行けたな…と思うこともあったりなかったり。
また突如連絡が来るお葬式………
こんな時に限って飛行機のチケットが取れない!ってことがないとは言い切れません。
私は渡航時、母に「死に目に会えないと思いなさい」と言われました。
そんなオーバーな〜笑!と、受け流せない重さがありました。
(ありがたいことに健在です)

デメリット⑥ 金銭的な余裕がない

多くの場合で、日本語教師の給与水準は決して高くないです。
その国で生活ができるか否か、ならば「できる」が答えになりますが、海外赴任の人を見て「現地の水準ではいい暮らしだ」と判断していくと危険!!
一人暮らしで、その国の平均的な生活水準なら無理はないですが、たくさん貯金するのは難しいですし、現地人より明らかに優雅な暮らしは非現実的ですし、家族付帯ともなれば…もはや困窮必至。
ちなみに、私が台湾で働いていた時の給料は、台湾人の映画館アルバイトの子がちょっと頑張った給料より安かったです。
聞く限り、仕事の時間は明らかに長かったんですけどね…
海外で働き、収入も多くを求めたいと言うのであれば、大学院卒・研究報告可能・大学勤務・経験値は必須だと思って準備しておくのが無難ですね。

デメリット⑦ 日本に帰国してからの転職がかなり厳しい

日本語教師ではなくて、一般企業や他業界への転職を検討する人もいるでしょう。
残念ですけど、給料や将来を考えると転職を考えるということはよくありますからね。
ただ!!!海外で日本語教師をしていた人を転職として雇いたい!と前向きに検討してくれる企業はお世辞にも多いとは言えません。
日本での就業ではないということ、転職先の仕事の経験が浅いということは、転職活動では大きなマイナスになります。
覚悟が必要です。



海外生活は文化の違いや言葉など、なかなか大変なこともあるので合う合わないがあるのは事実です。
実際に馴染めず、来てすぐ帰ってしまった人もいましたし…

そういう意味では、デメリットよりも相性の方が大切になってくるかもしれません。

そして、しつこいですが、私は「海外で日本語教師ができてよかった。また行きたい。」と思っている一人なので、デメリットをこれだけあげながらも「また行く!」という希望は変わっていません♪

投稿者

ひとつ目ちびぃ

こんにちは。ひとつ目ちびぃです。 なんで「ひとつ目」かって? 網膜剥離で片目がほとんど見えなくなりました。 (ちびぃはチビだからですよ♡) でも、下を向くのはもうおしまい! 今までと一緒でこれからも、前向いていっぱい楽しむのです♪

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