突然ですが、私は転勤族の家庭の子供だったので、転校経験があります。
小学校が各2年で、3校に通いました。
中学校に上がるタイミングでも引っ越しをしたので、中学入学当初は同級生に小学校からの友達はいませんでした。
このように書くと暗い、寂しい感じがしますが、全くそんなことはありませんでしたので、具体的に今に活きていることを上げてみたいと思います。
最近は親の仕事だけではなくて、震災の影響で引っ越しを余儀なくされる子供もいますよね。
報道ではいかにかわいそうか・・・というような印象を受けることもありますが、そんなことありませんよ!
暗くなる必要なんてありません。
むしろ、「転校の機会があるなんてラッキー☆」くらいで!!
自分から世界を広げることができる(行動力が増す)
転校したときは、周りの友達が話しかけてくれないことがあるんですよ。
意地悪とかではなくて、単純に何を話しかけたらいいのか迷っているんですよね。
そんなとき、自分から話しかけないとどうしようもないタイミングが必ずあります。
私は全校生徒の前で急に自己紹介をさせられたり、クラスで近くの子が「いつもの仲間」の所へ行ってしまったり・・・ということもありましたが、自分から話しかけたら、みんな話してくれましたし、そこから友達にもなれました。
「待つ」ではなく「自分から行く」
そうしているうちに、新しい環境でも臆せず飛び込んでいけるようになるし、むしろ新しいところに飛び出すくらいの勢いで行けます。
結果、私はワーキングホリデーへ行ったり、海外で仕事をしたり、一人旅をしたり、求人も出ていない仕事に応募したり、困っているように見える人に声をかけたり・・・
基本的に一人だから不安、一人だとやりづらい、という感情はあまりありません。
あ、一人ディズニーもしました。
人間関係の作り方が分かる
人間関係というと大きく出たな!と思いますが、あながち間違っていないと思います。
転校初日は緊張しているものの意外と冷静で、この中で声をかけた方がいい人、声をかけない方がいい人って分かるもんです。
分かってきます。
そのため、結構早い段階で「こんな時はどうしたらいいか」「どの人に話しかけるべきなのか」を見抜く力はついたと思います。
これが全てではありませんが「空気を読みたい日本人」の気質を考えるとあるに越したことはない感覚ですよね。
多くの人は高校生に上がったときに、大きく環境が変わるかと思いますが、転校経験があると「だから何?」くらいライトに新しい友人が作れますよ。
また、これは社会人や転職の時も同様です。
ほらね、一生物!
いろいろなところに思い入れがあるところ・訪ねたい場所がある
住んだことがあるところ、友達がいるところは「再訪」のきっかけになりますし、実際に「行く行く詐欺」をせずに行くことができます。
観光客としての訪問もいいですが、見知ったところとして思い出が辿れる旅行も楽しいですよ。
しかも、この感覚は転校していてこそですからね。
また、いろいろなところに友達がいるのもいいものです。
例えそれが中々会えなくてもです。
自然と言葉遣いが身につく
これは転校していなくても、そのような環境があれば可能ですが、転校していたらよりそのチャンスに恵まれると思います。
新しい友達の親、新しく出会う地域の人など、大人と会うと言葉遣いをちゃんとするようになります。
段々と子供らしくなったとしても「初対面の年上の人」と話すとき、どのような言葉遣いが望ましいのか実際に話して体験する機会があるのです。
同じ所に住み続けると、みんな知っている人になってしまうので・・・
片付けが上手になる
引っ越すとき、元の家にあった荷物を際限なく運べる人は別ですが・・・
大抵は持って行く物、捨てる物に分けますよね。
私は段ボール箱1つと言われていたので、そもそも荷物はそんなに増えませんでしたし、引っ越しの度に室内オーディションをしていたので、物の減らし方はなんとなく身についています。
整理整頓の基礎も引っ越しの繰り返しでできた気がしています。
思い返せば、「片付けなさい」のたぐいは言われなかったなと。
ほかにもいろいろあると思います。
一方で、引っ越しだけが性格を作り上げた訳ではないというのも事実です。
「人によって違う」と言われれば、その通りですし。
ただ、一つ言えることは、引っ越しをプラスにするのかマイナスにするのかは個人の気持ちと、親の態度ではないかと言うことです。
親が「新しい所楽しみ!」と明るく前向きなら、子供も楽しみになります。
反対に親が「行きたくない、こんな所嫌い」と口や態度に出していたら、それを見聞きした子供は引っ越しを前向きには考えられません。
そして、子供自身が後ろ向きに引っ越しをした場合は、新しい所で楽しく生活を始めるのは難しいでしょう。
みんなが経験できることではないのだから、そんな経験があるだけでも十分価値がありますよ♪