正直、2回目となると流れはつかんでいて、入院準備もスムーズだし、入院手続きもお手のもの。
入院して初日は色々やることがあるけど、それも卒なくこなして一休みという感じです。
目新しいことは特になく、お決まりの説明にお決まりの書類。
1回目のことは忘れちゃう。という人もいますが、私は割と覚えているほうで。良くも悪くも、記憶が助けになるタイプです。

さて、今回の手術は、ざっくりいうと「オイル抜去」が目的ですが、増殖膜もできているとのことで、増殖膜を取り除く手術と眼内のシリコンオイルを抜いてガスを入れるのが目的です。
増殖膜はよくわからないなりに見え方がいまいちということがわかるので、「あーこれが増殖膜があるということなのか」と思うわけです。
痛いとか、痒いとか、そういうのは相変わらず一切なく、なんとなく見え方が白っぽいという感じでしょうか。なんとなくですが。

さて、2度目の手術は午後イチの手術。
全身麻酔のため、一定時間飲食禁止でしたが、午後イチだと何とか保てる。
これが前回みたいに夕方とかだと、他の手術の延長とかであとにあとに…空腹レベルが耐えられなくなってくるのよね。
全身麻酔なので特に恐怖心もなく「前と同じ」という気持ちで臨めます。
点滴の注射だけは麻酔前にしないといけないので嫌なんですが(これは仕方ない!)

前回は起きた時に全身が痒くてしかたなくて、どうしようもなかったけれど、今回はそんなこともなく淡々と終了。
病室も戻るときは一応ストレッチャーで戻って、3時間くらいは酸素マスクしてベッドでおとなしくしていました。
でも、手術の説明に主治医が来たときは意識もはっきりしていたし、受け答えも普通だったので主治医もびっくり!
いや、私もびっくり。
酸素も必要最低時間だけつけて、さっさと外してもらえた。
内臓が動いているか確認されるけど「なんか、確認するまでもなく大丈夫そう〜」なんて笑われました。(案の定、問題なし)
足腰の動きを見るからと、立って数歩歩くように言われますが、「ついでにトイレ行きたい〜」と自由気ままなもんです。
術後の回復が早かったこともあるけど、前回の手術で全体的な流れがわかっていたから気持ち的に余裕があったのではないかと思う。

手術自体は問題なく終了。
つまり、この後はうつ伏せ生活…
これが、きついのよね〜
1.2日程度ならそうでもないけど、今回もきっかり1週間。
そして、今回も驚くのが、目ってガスが入っていると本当に見えないのね!ってこと。
術後は今回も全然見えなくて、強い光を当てられる検査の光が薄っすら感じられるくらいで、最初はまた全然見えない世界なのよ。
1回目でそうだったとわかっているし、オイル入れている間に「自分の目は前みたいには見えないんだ」と気持ち的な落ち着きもあったから今回は取り乱すこともなく、静かに受け入れられました。

ガスを入れた目は少しずつガスが抜けて、水に変わっていくんだけど、その過程がすごくて。
ガス50%、水50%くらいになると、視界の真ん中らへんに境界線みたいなものができるのよ。
それで、「ここが、ガスと水の境目か〜」とわかる。
ガスの方の見え方と、水の方の見え方も少し違うし。
これが体験できるのは、ガスが残っている間だけだから、術後1〜2週間程度だけですね。
喜ばしいことではないけど、自分にしか体験できないと気持ちを切り替えないとやっていけません。
どんなに気持ち的に落ち着いても、見える目が戻ってこないことは受け入れられることではないので。

さて、ここまでは順調。
今回は年末年始の入院だったので、権限を持つ医者が休暇に入る前にシャワーの許可もシャンプーの許可ももらっておいたのが本当に自分でGoodPointでした。
仕方のないことだけど、大きな病院の休診日の当直の先生って、若い人が多いよね。
それ自体はしょうがないことだとして、シャワーできるか、シャンプーできるかみたいな判断も、改善が見られない時に薬を変えるかどうかも決められないというのは…
毎日じゃないにしろ、指示できる先生も出勤してほしいと思ってしまうところ。
年末年始が重なったので、丸々1週間くらいかな?何を聞いても答えてもらえない日が続きました。

元々は約10日間の入院予定でしたが、今回は元気な割に術後の経過が数値的にいまいちで。
眼圧が全然落ちなくて。
正常値に入らないので、様子見が続きました。
仕事の休みの日に終わらせて、新年の授業でしれっと出勤予定だったのが、やむなくお休みに。
勤務先に連絡したときに「授業準備していますか」とまさかの質問には閉口しましたが、代講してくださったと聞いて安心しました。
予定の倍入院したものの、めでたく退院。
眼圧は結局、妥協ラインまでしか下がってくれず、今回も目薬が追加されました。
前回の手術以降、こんな感じで眼圧が若干高めの数値が続いています。
今のところ、緑内障など他の疾患は大丈夫そうだとのことで、目薬だけで済んでいるけど…安心できませんね。
いくらちゃんと見えないとはいえ、光はわかるし、iPhoneもびっくりなボケ具合だけど見えないよりはマシなので、失明は免れたいところです。

入院生活や手術自体は、前回と特に変わり映えしないので説明を書くほどのことはないですね。

今後も経過観察での通院が続きます。
入院が伸びて、思っていた以上にハードな入院生活になりましたが、このまま何事も起きないで安定していくのを願うばかりです☆