今現在までに4回手術したのですが、一番最初の手術が終わって退院して以降、日常生活の中で辞めたこと…諦めたことがあります。
病気になったら諦めないといけないということは全くありませんが、危険性などを考えて今後はしないことにしたことを紹介します。
決して「網膜剥離になったら出来なくなる」という意味ではありません。
実際、視力が回復して以前と全く変わらない生活に戻っているという話はよく目にします。
むしろ、ネットで検索すると、そういう話ばかりが溢れています。
つまり適切に治療したら日常生活に戻れる可能性が高いということの表れなのだと思います。
私はそうならなかったので、変わったこともあるよ〜という患者一例です。
①自転車の乗ること
片目が見えないと視野が狭くなります。
自分ではそんなつもりはありませんが、距離感をはかり間違えることもあります。
周りの景色が速いスピードで動いていると見落としたり、判断しきれなかったりすることがあると思います。
危なくなる前に、何か事故に巻き込まれたり(反対に事故を起こしたり)する前に自転車を運転するのはやめることにしました。
もともと、あまり乗っていなかったので大きな不便はありませんが、旅先でのサイクリングロードが楽しめなくなったのは残念です。
場所によっては自転車が一番都合のいい交通手段だったりもしますからね。
*車の免許はもともと持っていなかったので、関係ありませんでした。
ただ、もし持っていたら、運転免許返上したと思います。
自転車以上に怖いですし、規定の視力があるかどうかも…調べたらわかることではありますが、多分達していないと思います。
②歩きスマホ
本来はダメなことですが、「ちょっとだけ…」という事はありました。
もちろん、駅の乗り換え時や混雑しているところなど、絶対にしない場所もありましたよ!
でも、多くの人がありますよね?LINEのスタンプ送るだけ、「今着いた」って連絡するだけ、地図を見ながら目的地に向かう…など。
ただ、自分が見えなくなると、歩きスマホで見えない範囲を増やしたり、注意力が下がったりするような事は避けておかないと危ない場面に遭遇してしまうかもしれません。
今までは「避けられるし」と思っていたはずなのに、そこに人がいたことに全く気が付かなかった、とか。
もともと「よくないよね〜」とは思っていたので、偉そうにいうことではありませんが辞めました、完全に。
スマホを操作する場合は、一度立ち止まってから!
そんな感じを貫いていると、周りの人のながらスマホを危なく感じます。
自分のことを棚に上げて偉そうな事は言えませんが、その動画見ながら歩かないといけない理由はありますか?勉強・読書しながら歩いているけど、歩く時くらい前をみませんか?スマホ操作しながらでも安全(な感じがする)のは、あなたが歩くのが上手いのではなく迷惑に思いながら避けている周りの人のおかげですよ?「チッ」と舌打ちしたいのは多分あなたではなく周りの人ですよ?
見えるくせに見ないなんて…
周りはあなたが思っている以上に迷惑しています!そして、怖いです。
③仕事内容を変更
仕事を辞めると生活ができなくなるので、辞めるという選択肢はないのですが、一日中パソコン作業、残業万歳、ストレスも溜まる…という職場環境や働き方を見直しました。
日本語教師はやめていませんが、専任から非常勤に戻しました。
正直、金銭的なことを考えると苦しいのですが、当時勤務していた学校の仕事内容を考えると…医学の知識が大してない自分でも目のことを考えると良い環境だとは思えませんでした。
まあ、目にいい環境の専任ポジションというのはないと言っても過言ではないと思いますが。
網膜剥離になって、片目の視力が壊滅的になったのは、まだ20代の頃でした。
その先の人生を考えると、仕事もお金も大事だけど、そもそも「生活」があるわけで。
自立した生活ができなくなると大変なので、残っている片目を大事にしないといけないのです。
ということで、授業だけしていればいいので非常勤に戻して、授業準備の時間などもサクサクするようにより一層心がけています。
常勤講師も面白い!と思い始めていたところだったし、金銭的なところにも満足できていたので、もったいないという感情もありましたけどね。
*網膜剥離で片目の視力が完全に無くなったとしても、一方の目が一定以上見えていれば視覚障害者にはなりません。そのため、障害者手帳を持つこともありません。(当たり前ですが)
当然、網膜剥離になったことで仕事的に、社会的に不利益を被るようないわれはありません。基本的には自分が多少不便だなと思うだけで今まで通りの生活ができます。
ただ、裏を返せば「保障などは何もないから自分で頑張ってね」とも言えます。
④手芸などの細かい作業
ビーズや手芸など細かい作業をする趣味を持っている人もいますよね。
私は趣味というほどではありませんでしたが、たまにほつれたボタンを止めたり、ハンドメイドの波が来たりすることがありました。
もともと得意だったわけではないので、波が続くことはありませんでしたが…
手術以降は、「やめよう」と思いました。
単純に見えないんですよ〜
穴が思っているところになくていつまでも針に糸が通せなかったり(糸通し使えば流石に通せます)、飛んでいったビーズが全く見つからなかったり…もう面倒なのでしないことに決めました。
ボタンも取れたらさようなら〜
安い服を買っているので、その頃には結構着て満足しているので直してまでも着なくてもいいかなと思うようにしています。
身近に頼める人がいたら、頼っていると思いますが。
ちなみに、これは老眼の人もよく言います。
「辞める」とまでは言いませんが、「見にくくて大変〜」とライトな感じで。
退職後の趣味に♪と考えている人は、今すぐ始めてみてはいかがでしょうか?
⑤黒い服
ファッションで黒い服って人気がありますよね。
着回ししやすかったり、モードっぽくてクールに感じたり。
私は黒はもともと少ないのですが、全くないわけではありませんでした。
ただ、黒いファッションは一切しなくなりましたね〜
仕事の帰りとかって、夜になったりしますよね。
暗闇に紛れて見えないんですよ笑
私が他の人が見えないってことは、他人から私も見にくいと思うんですよね。いくら目が良くても。
自分が見えなくてイライラするので、見えなくなりそうな色の服は着なくなりました。
「はーい、私はここにいるよ〜」「ここに人がいまーす」って感じで。
明るい色の服がますます増えて、クローゼットが華やかな印象です♡
まとめ
以上です。
他にも細かいことはあると思いますが、基本的には「我慢が増えた」という意味で書いているわけでもないので、5つあれば十分〜
あげた5つのことも医者からの指示があったことは一つもありません。
個人的な感情で判断したことです。
唯一医者に確認した方がいいことは、免許がある人は車の運転に関してくらいだと思います。
目がどうのこうのってなったから急に言うようで何だかですが、お互いの安全のためにスマホのながら使いだけは、改善できるといいなと思います。
大丈夫だと思って使っている人も危ないですからね…