現在は日本で働いていますが、数年前に海外(台湾)の日本語学校で働いていました。
養成講座が終わっていよいよデビュー!!と心躍らせている人の中には、海外への憧れと不安でなかなか前に進めない人もいますよね。
私が見た限りではありますが、今回はメリットをまとめてみました。
当時の勤務について
国:台湾(台北ではない)
学校:短期班という、いわゆる塾みたいなもの
授業形態:クラス(4〜20人)、マンツーマン、セミプライベート(学生2人)、企業派遣
学生の年齢層:一番多かったのは社会人、学生、子供もあり
メリット① 海外に住むことができる
当たり前ですが、海外で仕事をするのですから、海外に住めます。
海外に長期で住む場合、留学・結婚・就職があるかと思いますが…
留学は勉強したいことと時間とお金…大人になってからの選択肢としては決心に至らない人も多いですよね。
結婚なんて1人ではできないし…
就職であれば、自分の意思で決められます。
それも、日本語教師なら海外赴任とも違うので自分で国も選べます。
(ただし、求人があれば)
通常、フルタイムの日本語教師で勤務する場合、就労ビザがもらえるので安心して渡航できます。
メリット② ほとんどの場合、全学生が同じ国籍(母語話者)
これは、デメリットにも挙げられますが、特に初級超初期で日本語が全然通じない場合、平等に学習者の母語でサポートができるのはメリットにもなります。
いろいろな国籍の学生が混ざり合う日本の日本語学校では、英語やその他困っている学生の母語を授業で使用すると「差別、贔屓」となりがちですが、許容の範囲で学生が求めている場合に使用するのは心理的負担も減るので必ずしも直接法だけが優れた教授法ではないのです。
メリット③ 真面目な学生が圧倒的に多い
自国にいるのですから、日本語がわからないからといって日常生活で困ることはありません。
ビザのために学んでいる学生もいませんし、バイトに明け暮れて寝るために学校に来るような人もいません。
本人の興味関心、目標などのために自らの意志で勉強しています。
そのため、真面目に取り組んでいる学生が多く、まさか放棄して寝ているなんてことは!!!
やる気のある学生がたくさんいると、教えがいがあるってものです!
メリット④ ローカルスポットにも行けるようになる
住んでいるので、観光でしか行かない場所だけだなくコアな場所にも行けるようになります。
それは、日々の生活のための商店もそうですが、旅行先という意味でもです。
例えば、私は台湾に居た時に台湾の離島や最南端など、台北中心の数日旅行で日本から行くには訪れるのが大変なところにも多々行けました。
もちろん、ガイドブックには載っていないけど絶品の店も見つけましたよ♡
私の場合は、むしろコレが仕事のモチベーションだったと言っても過言ではないかも…笑
メリット⑤ 近隣国への旅行が簡単
先ほどのメリット④と似ていますが、今回は国を越えます!
日本は島国でどこに行くにも飛行機なので、お値段も…
ということもありますが、主にヨーロッパや南米など陸続きで他国と並んでいる場合、日本からの旅行よりも行きやすいです。
フライト時間が短くなると数泊でも行きやすいところがたくさんありますからね♩
メリット⑥ 語学の勉強になる
住んでいるのですから、それだけでも勉強になります。
私自身、中国語は全くわからないまま行きましたが、帰るころには自分で注文したり、バスの行き先を尋ねたり、ごく簡単な中国語ではありましたが身についていました。
渡台する前は、中国語の難しさが前面に出てしまい勉強する気もなかったのですが、すっかり虜です♡
帰国後も細々とではありますが勉強を続けています。
メリット⑦ 授業準備に工夫ができるようになる
海外だと日本ほど欲しいものがすぐには手に入りません。
ないものもあります。
それでも、どうにかするしかありませんから頑張ります。
ICTの授業はできない場合もあります。
こんな時は、もちろんアナログでします。
なので、授業の進め方だけではなく、教材作成、テスト作成など、環境によってはかなり鍛えられます!
いろいろ経験すると、大抵のことは何とか乗り切れるようになります。
メリット⑧ 結局、自分が一番たくさん学べる
「教える」ために、海外へ行き、それが自分の仕事となるわけですが…
一番多くのことを学んでいるのは自分です。
もちろん、文法の理解や教え方のテクニックなど仕事的なこともありますが、なんと言っても「海外在住」という異文化経験から学べることがありすぎるのです!!!
相手の国の文化理解、リスペクトの念、カルチャーショックやホームシック…
実体験としての経験は、留学生と縁がある時に身のある言葉で彼らに寄り添うことができます。
日本から出たことのない人と区別してマウントを取る意図は全くありませんが、今、日本にいる留学生に「日本の生活は大変だよね」と声をかけるのは経験あってのこと、だからこそ薄っぺらい言葉にはなりません。
国際問題などにも関心が向きます。
今まで以上に知りたい欲が上がります!!
いかがでしょうか。
海外での日本語教師…興味が湧きましたか?
いつくになっても行けますが、付帯家族のビザは自分でやる場合もありますし、子供がいたら学校のことも考える必要があります。
また、「いくつになっても」とは言いましたが、国や学校によってはビザ申請の際に年齢が引っかかってしまう可能性もあるので、検討する際は気になることは確認してから応募しましょう!